ふふん

疲れてしまったの

心を引っ張って離さないことに

疲れてしまぅたの

方向の定まらないあなたの瞳

その奥にある

なにかを信じることに

 

 

彼は私を愛しているらしい

私も同じ言葉を繰り返す

今日の彼は

あなたと同じパーカーを着ている

 


ことば、音楽、衣服、表情

うつりかわっていった

記憶は

けずってもけずっても

とれないし

けずってもけずっても

増えていくし

その行為はもはや

意味をなさなくなった

 

わたしの視線の先にあるものを

彼は気にしている

ごみばこと

ごみばこにはいれなかった

昔を見ている

 

 

生温かい声が

耳の奥に残っている

好きとか嫌いとか

この際どうでもいい


たばこの煙が

きょうをのみこんで

わたしは今日もひとり

 


愛情はどこからやってくるのか